母との闘い~庭の花の事


世の中一般的には嫁姑の話はよく聞きますが、いえいえ母娘もなかなか大変なんですよ。
毎日の密着した生活から生まれる軋轢は子供の頃から引きずってるから。
まずは庭の事、ガーデニングの戦いから。
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母はお花が好きで、好きなのは悪い事ではないんだけど、とにかく片っ端から植える。
パンジー色とりどり、マーガレット、菊、人からいただいた苗やら黄・赤・ドピンク・紫・白、野菜やイチゴetc

まとまりもなければ、適当に庭に転がっている容器にポイポイっと。
歩いていると、あるでしょう、家に前にごちゃごちゃにお花を植えてる、花好きはわかるけど、無い方が綺麗な家が。
好きなもんだから、あろうことかどの花もそこそこ育つんですよね。

改良されて園芸品種になっている派手でモリモリ花の付くのが好きみたいで、ペチュニア系など暑苦しいほどに
色とりどりの花が咲きすぎる。

これです、ひと昔まえのバブル時代のガーデン。
今でもモリモリ苗は春には年々パワーアップして出回りますが、少しなら、ん、いやいや、このガーデニングはバブル過ぎるにゃ。
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花ガラ摘みにも手がかかる、一年草は植え替えが忙しい等々の理由を付けて、母と協議しました。
ずっとコンスタントに花ガラ摘みやら手入れをしてくれたらいいのですが、ガーデンの神様が降臨したら一時的に
とても頑張るけど、継続しないから、やがては庭が寝起きのお姉ちゃんみたいになってしまう。
それに真夏に水撒きをするのもあまりの植木や花の多さに水道代が凄い事になるんですよ。

・一年草は植えない(多年草または宿根のもの)
・花の色は統一する(白の花のみ)
・植木鉢はプラスチック素材を使わない
・野菜は植えない(収穫できたためしがない)
・近所の人からいただいた苗も上記の条件以外は断る

今から約20年前の約束です。
ところが、なかなか約束を守れない母に加えて、町内会で決まったからと緑化の推進とかで
これまた小さなポット苗が年に2回ほど5個ほど役員さんが持ってくる。
まさにグリーンという名のテロですわ。
ポット苗は町内会長さんとかが買ってくるくるから、ホウセンカ・ケイトウ・ダリアにマリーゴールドと見境がない。
しかも古臭い。

町内会配布のポット苗をご近所さんに差し上げて、約束を守らない母には再三の警告して、買ってきた安物の
プランターを捨てて別のプランターに買い替えて、そしてどうしても春にはビオラを植えたいと言うから、少々の色を
譲って黄色はダメだけど紫色はOKにしました、でも購入まえに相談することにしようと決めました。

かく言う母も庭を綺麗にすっきり美しくしたいと思っているんです、でもそこへあれも好き、これも可愛いと植えに植えまくるから
おかしなケバイ庭になってしまうんですよね。
この頃、まさに最初に時点では私も母もすっきりした庭にするにはどうしたらいいかわからなかったんです、それで相談して
色を統一、では白に統一しようとこれは二人決めたんですよ。

まずは失敗した白い花から。
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■ユキヤナギ
白い花と言えば思いつくユキヤナギ、一番にユキヤナギを植えました。
でも花の形が悪く、もの凄く伸びて、咲き終わった花の始末が大変です。
小枝がシバシバ伸びて刈ると犬達が危ないくらいに密集しました、それでユキヤナギは庭から抜き取りました。
公園とか川の土手とか、そういう場所によく植わってますね。
庭には不向きでした。

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■シラン(紫蘭)の白
よく赤紫色のこの花をみますよね。
日当たりが悪くても良く育ってくれて、ひっそり上品な花が好きですが、3年4年と年月が過ぎると白だった花は
元の赤紫に変わりました。
あえて抜いてないけど、手入れをしないままにしていたら数年後に消えてしましました。

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■夏ツバキ(沙羅)
この木は読んでの通り、真夏に白いツバキにそっくりの花が咲きます。
真夏は花があまり無い時期なので、涼しげなこの夏ツバキは嬉しいですね。
花はもちろんですが、早春の若葉が柔らかいグリーンの芽吹きがどの花木よりも早くて、3月にはもう葉が出て
それはそれは美しいんですよ。
ところが奈良の夏は盆地で暑いの、しかも奈良町は住宅が密集していて風通しも悪くてなんとか持ちこたえてくれ
ていたけど、一昨年の猛暑で弱って、とうとう枯れてしまいました。
あまり暑い所には可哀そうでした。

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■オオデマリ
アジサイに似た可愛いまとまった大きな花を付けて、白い花としては5本の指に入るくらいポピュラーな花です。
丈夫でよく花を咲かせてくれますが、花木の形が悪くて、なんとも調整のしにくい低木です。
小さな花が固まってアジサイのように咲くんですが、花が散る時が細かい花がバラバラになって散るので
なかなか大変でこれは欲しいという方がおられたので大がかりでしたが、掘り返して移設しました。

そもそもこうして試行錯誤を繰り返しながら、庭作業を進めたのも
理由があって、庭屋さんに3社ほど事情を説明して庭の造成の見積りを依頼したんですが、なかなか理解していただけなかった
みたいです。
和の庭屋さんは完全に和風すぎて松に白梅などなど ん~違うんにゃあ。
その次はエクステリアもされている庭屋さんは若いお嬢さんが営業に来てくれるんですが、なんともお勉強不足でエゴの木は
知らない、白いアジサイはそんなのないとおっしゃる、これまた、ん~とドロップしてしまいました。
そんなことを繰り返して仕方なく自分で始める事にしました。
そこそこ大きな花木を園芸店へ見に行って数本オーダーしてきて、後日実際に届いたらそれはそれは重たい。
花木より固めた根の部分がやたら重たいのを、ずるずるやっとこ運びました。
奈良の町家は裏庭なんです、玄関から通り庭をぬけて中庭を通ってやっと裏庭に到着、それを運ぶのはかなりの
重労働でしたよ。


さて、ようやく数年が経過して、マイガーデンの方向が見えてきました。
住宅が完全和風なので「白い花が一年中咲く和の庭」と言うテーマが出来て、行き先というか手探りだったのが
はっきりとしてきたので花・木・草の選定がしやすくなりました。

●ここからはうちので成功した花木達です●

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●ヤマボウシ
うちの家では一番の古株の木がヤマボウシです、流行りはアメリカンハナミズキでしたが派手でモリモリしたのを避けて
よく似ているけど、少々赴きのあるひっそりしたヤマボウシを選びました。
大きくなる木です、庭のシンボルツリーにと選びました、秋には実がなり小鳥達がきます。
花はシュっとした白色で、咲く花の数は多くないので見栄えは良いけれども手入れは楽です。


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●白いサザンカ、白椿と迷ったけれど花の咲く時期がサザンカは真冬に咲きます、椿は春先で、少し遅い。
南西に植えたサザンカは暑さと日照が多すぎてダメにしてしまいました、北側の日当たりの悪いほうが元気に綺麗に
育ってくれています。
今は八重などが沢山の種類がでてきており、シャネルのカメリアですね。
洋にも和にしっくり合い、そして年末から1月そして3月初めくらいまで長く咲いてくれるので花が少ない年末から3月初め頃
まで楽しませてくれる花です。

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●ドウダンツツジ●
ツツジの仲間なので低木ですが植え方によっては2m近くにするのも可能です、上へ向かって扇状に木が育つので
剪定はよく考えながらします。
秋には紅葉して綺麗です、花はスズランのような小さな花が垂れ咲します。
可憐で上品な風情とそこそこの高さになるので庭に便利でした。


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●白いアジサイ●
カシワバアジサイが嫌いです、これは30年くらい前にアジサイが紫系しかなかった頃に長野県のどこかで
剪定しておられたのをいただいてきて、母がここまで大きくしました。
お引越しの際にも掘り起こして持ってきて、今の自宅に植えてからも移設したりしながら大事にしている
白いアジサイです、アジサイって丈夫ですね。
花は放っておくと白から緑に変わっても落ちない(笑)ブロッコリーのようになってます。
もともとアジサイの花と言われている部分は額ですからね、時間が出来た時に剪定したらいいから
オオデマリのようにチリチリに散らないから手入れは楽ですよ。


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●エゴの木●
それはそれは美しい白い花が咲きます、葉は細く小さな繊細な淡いグリーンで白いサクランボかと思うくらい
花は可愛い、垂れ咲します。
いつも買い物に行く道のお宅に植わっていて、思いきって家の奥様に教えてもらった木です。
楽天で1580円で1mくらいの小さな苗を購入しました、数年でそこそこの大きさに成長しました。
これはヤマボウシほどは大きくはなりませんが、おすすめの木です。


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●白い姫うつぎ●
ユキヤナギの跡に植えました。
地植えでも放っておいても良く育ち、鉢植えにしても可愛い。
その小さな花の白い色がまさに純白です、ユキヤナギほど大きくならずに手入れのしやすいお花です。
ユキヤナギとどうようにコデマリも人気ですが、コデマリもほぼユキヤナギと同様に手が付けられない伸び方をします。
またカットした枝がシバシバと危ないです。
そういう意味でおすすめの白い姫ウツギです。

こうして色々と植えながらイメージ通りに庭が出来てきました、歳月が流れ母もプラスチックでない鉢は持ち上げられなくなり、庭作業もおぼつかなくなりようやく戦いは終息が近づきました。
ここへ来てやっぱりバラが植えたいという気持ちがムクムクと沸き上がり考えた挙句にモッコウバラの白色を選びました。
ピンクや一重のカクテルやら心は動きましたが、ここでやっちまったらお終いだわね。
幸いな事にモッコウバラは丈夫で棘がない、一般的には淡い黄色い花だけど白色の品種もあり好都合でした。

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●モッコウバラ・白●
かなり大きくなります、つる性で丈夫で虫もあまりつかず。
何よりGWの私の誕生日に毎年咲いてくれるのであります、だれも祝ってくれないけどドングリと庭で眺めてます。
お庭にそこそこ場所があればおすすめのバラです。


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●白薔薇・サマースノー●
まだ、もう少しバラ不足な私、物足りないので昨年「サマースノー」という同じくツルバラを植えました。
目立たずちらりと楽しむように垣の隅っこに植えました。
うちの庭はお隣のお寺の参道に面していて、やっぱりあまり色とりどりで華やか過ぎるのははばかられるます。
白い花にしたのはそういう理由もありましたね。

今後の私の課題は「クレマチス」 これを美しくしっくりと植えたいと思うのです。


































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